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電工も見落としがちな延長コードリールの危険な5つの使い方

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コードリール(延長コード)は、家庭や工事現場、キャンプなどで非常に便利なアイテムです。しかし、使い方を誤ると、思わぬ事故を招く危険性があります。 このブログでは、延長コードリール使用時によくある5つの誤りと、その回避方法をわかりやすく解説します。     1. コードを巻いたまま使用する 最も 危険でよくある誤り です。巻かれた状態では、コードが 電磁誘導を起こし、熱がこもりやすく なり、火災のリスクも高まります。 必ず全て引き出してから 使用してください。 2. 定格電流を超えて使用する リールの側面に記載された 定格電流(例:10Aや15A) を確認しましょう。高出力の電動工具などを繋ぐと 過熱・ショート・火災 につながるおそれがあります。 3. 湿気のある環境や雨天時に使用する 防水機能のないリールは屋外での使用禁止 です。水が差込口に入ると 感電・ショート・火災 のリスクがあります。 IP44等級以上 の防滴リールを選びましょう。     4. 破損や劣化を放置する 頻繁に巻き取り・引き出しを繰り返すリールでは、 プラグ・差込口・ハンドル が緩んだり損傷することがあります。放置すると 火花やショート の原因に。 定期点検 を心がけましょう。 5. リールの上に物を置く 作業時に工具や資材をリールの上に置くと 放熱が妨げられ、過熱 につながります。リールは 風通しの良い場所に設置し、上に物を載せない ことが鉄則です。     おまけ:購入前に確認すべきポイント 定格電流 の確認 – 15A以上を推奨 長さ の選択 – 長すぎると電圧降下の原因に ブレーカー内蔵 – 過負荷保護があるものを選ぶ ケーブルの素材 – 耐熱性に優れるゴム製やTPU製がベスト     まとめ 延長コードリールは 電気の安全を守るための重要なツール です。 コードをすべて引き出す、定格電流を守る、防水タイプを選ぶ、通気を確保する など、正しく使えばほとんどの事故は防げます。 一般家庭でも、プロの現場でも、安全意識を持って使用しましょう...

なぜ220V単相ブレーカーには接地線なしでライブ線とニュートラル線だけが使われることがあるのか?

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家庭用電気設備や小規模な配線を確認すると、220V単相ブレーカーにライブ線(L)とニュートラル線(N)だけが接続され、接地線(PE)が存在しないケースをよく見かけます。電気は安全と直結するため、このような構成がなぜ可能なのかを正しく理解することはとても重要です。この記事では、220V単相ブレーカーにおいて接地線が省略される理由と、その背景となる技術的な根拠について詳しく説明します。     ライブ線とニュートラル線だけで回路が成立する仕組み 電気回路が正常に動作するためには、電位差が必要です。220V単相システムでは、ライブ線が電力を供給し、ニュートラル線がその電流を戻す役割を果たします。この2本の線があれば、電気の流れは成立します。 ここで重要なのは、接地線(PE)は電流が流れるメイン回路ではないという点です。接地線は安全のための補助線であり、絶縁破壊や漏電が発生した場合に電流を安全に大地へ逃がす役割を持っています。 接地線が使われない主なケース 以下のような場合には、ライブ線とニュートラル線だけで接地線が使われないことがあります。 プラスチック製外装を持つ小型電気機器: 二重絶縁構造が施されており、接地が不要です。 絶縁トランス(アイソレーショントランス)を使用する回路: 一次側と二次側が電気的に絶縁されており、接地の必要がありません。 仮設電源や移動式電源: 工事現場の仮設照明、キャンプ用電源など。 古い建物の配線: 当初の設計時に接地線が存在しない場合があります。     接地が不要とされる法律・技術基準 韓国の電気設備技術基準や国際規格(IECなど)によると、金属外装を持たない機器や二重絶縁構造を採用している機器では、接地線が省略可能です。二重絶縁とは、電気部品が二重以上の絶縁によって保護されており、万が一一層が破損してももう一層が漏電を防ぐ仕組みです。 また、絶縁トランスを利用する場合は一次側と二次側が電気的に絶縁されており、接地を必要としない設計となっています。このような条件下では、接地線を省略することが認められています。 接地線がない場合のリスクと注意点 特定の条件を満たしている場合は接...