紫外線に敏感な肌?光過敏症セルフチェックガイド
わずかに日差しを浴びただけで、肌がかゆくなったりヒリヒリしたり、赤い発疹やじんましんが現れる場合、光過敏症(光アレルギー)を疑ってみましょう。特に紫外線が強い季節には、肌が通常より敏感になりやすくなります。
この記事では、光過敏症の種類や原因、セルフチェックリスト、そして皮膚科で受けられる検査方法についてわかりやすくまとめました。
光過敏症とは?
光過敏症(photodermatosis)は、紫外線を浴びた際に皮膚が過剰反応を起こし、炎症やかゆみ、赤みなどが生じる状態です。日焼けとは異なり、少量の紫外線でも免疫反応が起こる点が特徴です。薬や化粧品、基礎疾患などが原因となることもあります。
代表的な光過敏症の種類
- 多形日光疹(PMLE): 春や夏の初めに発症しやすく、かゆみや発疹が特徴
- 光毒性反応: 特定の薬や成分と紫外線が反応し、即時に炎症を引き起こす
- 光アレルギー反応: 紫外線と物質が反応し、免疫系が過剰に反応
- 遺伝性疾患: 色素性乾皮症など、紫外線に極端に弱い体質
セルフチェックリスト
以下の項目のうち3つ以上に該当する場合、光過敏症の可能性があります。
- 日差しを浴びると肌がピリピリしたり、かゆくなったりする
- 日光に当たってから数時間以内に赤み、じんましん、水ぶくれなどが出る
- 首や手、腕などの露出部分に繰り返し症状が現れる
- 日焼け止めを塗っていても反応が出たことがある
- 最近服用を始めた薬がある
- 屋外活動後に皮膚がむけたり、色素沈着が起きた
光過敏症は、一般的な日焼けとは異なり、短時間の紫外線曝露でも免疫が過剰に反応します。
原因となる薬や化粧品の成分
- 抗生物質:テトラサイクリン系、キノロン系など
- NSAIDs:イブプロフェン、ナプロキセンなど
- 利尿薬:ヒドロクロロチアジド
- 抗うつ薬や精神科薬
- 化粧品成分:レチノール、柑橘系オイル、美白成分
最近使用を始めた製品や薬がある場合は、成分表示を確認しましょう。
皮膚科で受けられる検査方法
正確な診断が必要な場合、以下のような検査が実施されます:
- 光線テスト: UVA・UVBを照射して皮膚の反応を観察
- 光パッチテスト: 化学物質を貼付後に紫外線を照射し、アレルギー反応の有無を確認
これらにより、アレルギー由来か、単なる刺激反応かを区別することが可能です。
光過敏症の予防・対策法
- ノンケミカル日焼け止めを使用(酸化亜鉛・酸化チタン)
- 午前10時~午後4時の外出をできるだけ避ける
- アロエベラ、ツボクサ、パンテノール配合の保湿剤を使用
- 疑わしい薬や製品の使用を中止する
日々の習慣とアイテムの選び方次第で、光過敏症の症状は十分にコントロール可能です。
